オーナーの独り言: 2015年9月アーカイブ

そして一か月が過ぎた

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こんにちは。こちらでは大変ご無沙汰をしております。

ナインティオーナーの林です。

皆様如何お過ごしでしょうか?

 

先般のご案内の通り、GameCafe&Bar Ninety.は一か月前の2015年の813日を持って5年を迎えました。

ここまで営業を続けてこれたのもご声援下さりました皆様方のお蔭です。

本当に有り難うございます。

 

5年間。

短いようで長いようで。

今でこそ冷静に色んなものを考えることが出来るくらいの小さな余裕は出来ましたが、

この小さな小さな余裕を見つけるまで、もがき続けた5年間だったと思います。

今、こうやって少しでも余裕を持ってこういう文章を書いていられる幸せを噛み締めています。

 

さて。今日お話したいのはこの5年間、一緒に戦い続けてくれたメンバーの話です。

そう、保坂いずみさんです。

 

ナインティの店舗の設立構想の段階から参画し、今の今までナインティと一緒に走り続けてくれました。

彼女がいなければナインティは今頃存在しなかったと思います。

ナインティがもし人格を持っていたとするならば、もしかしたらナインティが一番感謝しているのは、保坂いずみに対してかもしれません。

それくらい、彼女はナインティを彼女なりに支え続けてきた、そう思うのです。

 

彼女のことをご存知であればすぐわかると思うのですが、彼女は筋金入りのアホです。

保坂のアホを証明する数々の伝説がナインティにはあるのですが、

今日はその話がメインではないので割愛しましょう。

 

それでも。

今でこそ、アホやねって笑い話に出来ますが、オープン当初はそのレベルにもありませんでした。

 

お客様の前で"どもって"しまって話が出来ない、"まともな会話が成立しない"、そんなレベルでした。

本当に頭を悩ませる日々が続いたのを笑い話のようにすることがあります。

彼女はそれを嫌がりますが、でもそれは隠す話でもないんじゃないかな、と僕は思っています。

何故なら、彼女はアホだったけれども、それ以上にナインティに与えたものがあったから、です。

 

まず、彼女は精一杯頑張りました。

出来ないなりにやれることを必死に頑張ってくれました。

僕にレジ誤差を何度怒られたか、合うまで計算させられたかわかりません。

でも泣きながら必死にやりました。

 

そして彼女はナインティのチラシを一番配りました。

ナインティオープン当初、1年くらい、お客様がほとんど来てくれなかったとき。

8時から曙橋駅前に立って大きな声を出してチラシを配り続けました。

 

毎日、毎日です。

 

朝チラシを配ってからそのまま仮眠を取って夜の営業に備え、夜の営業が終わった後はまた叱られ。彼女にとっては地獄のような日々だったと思います。

 

でも彼女は頑張り続けたんです。

 

手書きでお客様に配るミニ冊子みたいなものを定期的に作り、

1周年の時もTシャツを手書きでイラストデザインし、手書きのイラストをFAXで業者に入稿するという、ウルトラCをかましたり。

 

出来ないことは一つ一つ手を使って、足を使って。

時間を掛けてゆっくりゆっくり仕上げてきたんです。

 

彼女は笑顔も忘れなかった。

辛い日々もあっただろうけど、いやむしろ辛い日々の連続だっただろうけど。

彼女はお客様に幸せを運ぶ事を真っ先に考え、出来なりに一生懸命頑張り続けた。

そんな思いがお客様に届いているからこそ、ナインティは続けていられるのだ、と心から思っています。

 

そんな彼女がです。

あまり主張をしない彼女がです。

 

5周年イベントをやりたいと言い始めたのはちょうど1年前でした

4周年が終わって、5周年は盛大にイベントをやりたい、と主張をしたんです。

彼女はサブカルチャーの殿堂ロフトプラスワンでやりたいと話をしていました。

 

正直、難しいと僕は思いました。

彼女の力で出来ることは正直少ない、と。

 

でも今一度考えてもみたんです。

ナインティの5年間とは一体何なのだろう。

立ち上げからここまでの5年間を総括するのに相応しいのは一体なんだろう、と。

 

ナインティに人格があったら、という話を先程差し上げましたが、

恐らくナインティが一番感謝しているとしたら保坂いずみなんじゃないかなと思ったんです。

 

彼女がやりたいと言ったことを叶えてあげることは必然なのかもしれない。

そう思ったんです。

5年間で成長したナインティは保坂いずみの成長と共に歩んできたのではないか、と。

 

損得ではなく、ナインティの5年間を表現する為には保坂いずみに

やってもらう以外ないのだという結論を導くまでに時間は掛かりませんでした。

 

その後、紆余曲折あり、彼女が幼少期から憧れていたアーティスト「SURFACEとして

以前活躍していた椎名慶治さんをブッキングすることが出来、

オープンから5年後のその日、彼女は椎名さんと一緒に壇上に上がるわけです。誰の力を借りるわけでもなく、です。

 

 

ナインティは皆の子供のころからの遊び心や夢を大切にする場所です。

僕らにとって90年代というのは幼少期を駆け抜けたそういう時代であり、

その頃の僕らの夢や希望が一杯詰まっているそんなとても大切な大切な時代なんです。

 

90年代を生きた"幼少期の保坂いずみ"が、今、ヒーローと一緒に壇上に上がっている"ナインティの保坂いずみ"をみて、どんな思いを描くのでしょうか。

答えはわかりません。

僕らはそんなことを考えながら永遠に走り続けるのです、きっと。

 

 

そして5年走り続けてきたことの意味の片鱗みたいなものを感じることが出来たのはその後の話。

 

 

2015911日金曜日。

椎名慶治LIVEI&key EN -the FINAL-@渋谷CHELSEA HOTEL

椎名さんの事務所のご厚意で僕と保坂に招待を出して下さり遊びに行って参りました。

 

実際に歌っている椎名さんを見るのは初めてでしたが、

月並みな言葉になってしまい本当に恐縮なのですが、凄くかっこよかった。

椎名さんのソロの曲は勿論、僕みたいなビギナーでも楽しめるように、

SURFACE時代のカバーから、名曲のカバーまで色々演奏して下さり、本当に楽しかった。

 

でも椎名さんがかっこよかった以上に僕の印象に残ったのは、

椎名慶治さんのライブをみる保坂の表情。

 

彼女もまた、ライブに行くこと自体が久しぶりだったと思いますし、

椎名さんのライブも下手したら10年ぶりとかだったと思うんです

でも、たどたどしいながらもファンの皆様と混ざってフリを踊ったり、

合いの手を入れたりする彼女の目線には若かりし頃の彼女の表情が少し被ってみえたような気がしたんです。

 

少し感動と喜びと、大人になった彼女の表情にフラッシュバックしながら。

 

 

子どもな大人、大人な子供。

 

どっちかわかりませんが、夢を見続けて、小さいころからの憧れを追い続けて。

そんな風に生きたっていいじゃない、っていうナインティのメッセージを彼女の人生を通じて、

表現することが出来ていたら、いいなって心から思います。

 

改めて、オープンから5年の間、応援して下さった皆様に深くお礼を申し上げます。

また、イベントに会場まで足を運んでくださった皆様にも深く深くお礼申し上げます。

 

そしてイベントに協力して下さったクイズ王田中健一さん、16出場メンバーの皆様。

椎名慶治さん。

 

ナインティの夢の舞台に協力して下さり本当にありがとうございました。

皆様のご声援を下にナインティはもっともっと走り続けます。

 

さて。

6年目に突入したナインティはいよいよ井上店長体制本番です。

まだまだ若い彼のことですから色んな波乱が待ち受けそうな気がします。

でも若い彼だからこそ出来ることもいっぱいあるような気がします

皆様、是非ご期待ください。

 

経営者として、一ナインティのファンとして、そして一ナインティのメンバーとして。

引き続き邁進していきたいと思います。

 

井上店長共々これからもよろしくお願い致します。

長文、駄文失礼。

 

GameCafe&Bar Ninety.

林 直哉

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